代表挨拶

日本の伝統文化芸能を担う若い世代と、次代の後継者を発掘・育成すること。
そして、日本が誇る伝統の価値を、国内のみならず世界へ向けて発信していくこと。

それが、私たち日本伝統文化芸能継承協会が目指す未来です。

私は田舎町で生まれ育ちました。
当時は今ほど情報が豊富ではなく、
子どもの頃に「将来の夢」を具体的に描くことは、決して簡単ではありませんでした。

だからこそ私は、ひとりでも多くの子どもたちに、
自分の未来に胸を躍らせ、輝くような夢を抱いてほしいと願うようになりました。

現代では、職業体験ができる施設やイベントも増え、
インターネットを通じてさまざまな仕事を知ることができます。
一方で、子どもたちの憧れの職業がデジタルの世界に大きく広がるなか、
ものづくりや伝統文化の現場に触れる機会は、まだ十分とは言えません。

日本には、長い年月をかけて受け継がれてきた技術、所作、美意識、
そして人の手によって生み出される温もりがあります。
せっかく日本に生まれた子どもたちには、
そうした伝統やものづくりの魅力にも触れ、
将来の選択肢のひとつとして夢を抱いてほしい。
私は、そう強く感じています。

また、私は旅を通じて、各地の食や工芸、芸能、暮らしに根づいた文化に触れてきました。
その一方で、多くの地域で
「担い手不足」や「後継者不足」という切実な声を耳にしてきました。

職人の方々、伝統芸能に携わる方々、
地域文化を守り続ける方々の力になりたい。
日本の大切な文化を、次の世代へつなぎたい。

その思いに多くの皆さまからご賛同をいただき、
日本伝統文化芸能継承協会の発足へとつながりました。

私たちは、伝統文化芸能を「過去のもの」として守るだけではなく、
今の時代に届く形で伝え、未来へ受け継いでいくことを大切にしています。
体験の場づくり、発信活動、地域や企業との連携を通じて、
子どもたちや若い世代が日本文化に出会い、
興味を持ち、関わるきっかけを生み出してまいります。

これからも皆さまのお力添えをいただきながら、
一歩ずつ、誠実に活動を積み重ねてまいります。
そして、日本が世界に誇る伝統文化芸能の価値を、
次代へ、そして世界へ発信し続けてまいります。

日本伝統文化准伝承師
一般社団法人 日本伝統文化芸能継承協会
代表理事 髙橋 知一